肝臓内科

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患者の気持ち

肝臓内科とは

肝臓内科では、B型およびC型ウイルス性肝炎、脂肪肝、慢性肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪肝炎、肝癌、原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎などの疾患を、肝臓病専門医による専門的な診療をおこなっています。

B型肝炎

B型肝炎のウイルス感染によって発症する病気です。
急性肝炎と慢性肝炎があります。急性肝炎は血液や体液、注射器の共有からの感染が多くかつては一過性感染が主でしたが、近年B型肝炎ウイルスの亜型でgenotype Aというウイルス感染では持続感染をすることが知られています。
日本人の慢性B型肝炎は、主にgenotypeCというB型肝炎ウイルスによる母子感染と先述のgenotype AというB型肝炎ウイルスが原因です。
母子感染によるB型慢性肝炎は、ガンマグロブリンやワクチンを乳児に注射していますので今後は減少しますが、genotype AによるB型慢性肝炎は増加すると思われます。
臨床上問題となるのは慢性B型肝炎で、劇症化し肝不全に陥ったり、肝硬変になったり、若くして肝臓がんが発生することがあるからです。
近年は核酸アナログ製剤というもので、ウイルスの増殖を抑え肝炎を鎮静化することが可能となっています。

C型肝炎

C型肝炎とは、C型肝炎ウイルス感染によって発症する病気です。輸血や注射器の共用が原因となります。感染すると約7割が慢性化します。20-30年の月日を経て肝硬変となり肝臓がんを発症します。治療は以前よりインターフェロン・リバビリン併用療法が行われており、ウイルス消失率は50%前後でした。近年は抗ウイルス薬とインターフェロン・リバビリンの三製剤を併用する治療が行われておりウイルス消失率は90%前後まで上昇しています。特に平成25年に発売された第二世代の抗ウイルス薬の併用では、大きな副作用もなく安全に治療できるようになりました。今後、インターフェロンを用いず経口剤のみの抗ウイルス薬の治療も予定されています。どの治療法を選択するかは、患者さん自体が生まれつき持っている素因やC型肝炎ウイルスの変異などを調べ最適な治療を行うべきと思います。

脂肪肝

脂肪肝は肥満、糖尿病、アルコールの過剰摂取などを主な原因として起こります。
脂肪肝自体は原因ではなく結果ですので、脂肪肝と診断された場合は、その原因をつきとめ、適切な治療を行うことが重要です。
肝脂肪はほとんど自覚症状がないため、健康診断などで肝機能障害を指摘されたり、腹部超音波検査で発見されることがほとんどです。放置していても脂肪肝自体では余り困ることはないようですが、生活習慣病の原因となるため、早期発見と治療を行う事が大切です。

アルコール性肝障害

アルコール性肝障害は、アルコールの過剰摂取により肝細胞が傷つけられ、肝臓の機能に様々な障害をきたす疾患です。
アルコール性脂肪肝がしだいに悪化し、慢性肝炎や肝硬変に至ります。

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)

NASH(nonalcoholic steatohepatitis)は、非アルコール性とあるように、お酒を飲まない、または少量しか飲まなくても、アルコールが原因の場合と同様に中性脂肪が肝細胞に蓄積し、肝臓に炎症が起こる疾患です。
原因としては脂肪肝に加え、肥満、糖尿病、高脂血症など肝臓に何らかの酸化的ストレスがかかることによって発生するのではないかと考えられています。
NASHも他の肝臓の病気と同じで、初期の段階ではほとんど自覚症状があらわれません。
症状が現れないことで、そのまま放置していると数年のうちに肝臓の細胞が壊死していき、肝臓の繊維化、そして肝硬変や肝臓がんに進行していきます。
低カロリーで栄養バランスのよい食事を心がけ、適度な運動を取り入れることが大切です。

肝硬変

慢性的な肝炎が続き、病状が進行すると肝硬変症を引き起こします。
肝臓は、体内で代謝によって発生したアンモニアなどの有害物質や、体外から飲食物とともに摂取された有毒物質に対して解毒作用を持っています。またタンパク質やグリコーゲンなどの合成を行っています。
しかし、肝機能が悪化し処理能力や合成能力の障害を受けると腹水、黄疸、意識障害などを生じ重篤な肝不全に至ります。
肝硬変になると食道静脈瘤や肝細胞がんの合併が非常に高くなるというリスクがあり、また経過中は無症状(自覚症状がない)のため、意識的に定期検診を行う事が大切です。
腹部超音波検査や胃内視鏡検査などを行う必要があります。